Longtail


おとといに私とLongtail/Long Tailロングテールロングテイル)との関わりについて書いてみました.


私の理解でLongtailとは次の通りです.


日本にLongtailを広く紹介したのは,梅田望夫さんだと思います.

他にも色々な記事があるようです.

要は
∞ × ゼロ = something
ニッチを押さえいっぱいの品揃えすれば,個々のサービスごとの利益は少しでいい.
いっぱい顧客候補(見込み客)がいれば,顧客単位のサービス利用率が低くてもいい.
また品揃えや顧客候補がたくさんになることで,相乗効果や大群化効果が期待できる.
相乗効果は良くネットワークの価値がNode数の指数関数で表されることと同様です.つまり顧客のリコマンドやアフィリエイトなどの口コミ的効果が普及しサービス同士がネットワーク化してきた.
背景にはInternetにより,∞のサービス提供が容易になった(品揃えを良くするのが低コストで可能になった)分野があります.そしてこのsomethingが大きくなるに連れ,今までのリアルサービスの教科書に載っていた80 : 20のパレートの法則では説明できないものがでてきました.必要なアプローチの方法が変わってきています.


GoogleSkypeAmazonはまさにそれを実践しています.
これらはInternetが低コストで情報公開/発信を可能にし流通コストを下げ,サービス提供の敷居を大きく下げたことが背景にあります.また宅急便というP2P物流の基盤も整っています.そしてベンチャが品揃えを豊富にすることも,ものによるかも知れませんが容易になっています.Amazonでニッチな本を誰でも簡単に発注できるようになり,地域の特産物が通販で購入できます.
すると徳力さんのブログにある,これまでARPU(Average Revenue Per User: 顧客一人当たりの平均収益)を重要視するだけだったものが,ARPE(Average Revenue Per Employee: 従業員一人当たりの平均利益)なるものを重要視して価格破壊を起こすベンチャが見受けられるようになり,下克上が容易になりました.


大企業,特に日本の大企業は今もハードウェア販売中心の思考回路で動いていて,サービスの囲い込みの最終目標がハードウェア売りだったりします.何に集中し,如何に効率的に利益率を上げるかという動きが主流です.サービスを囲う仕組みやInnovationを生み出すことに長けていません.私もその文化の渦中にいます...