世界のサインとマーク, 世界文化社
町で見かける標識,道路標識や非常口案内などにあるマークの解説本.仕事に関わりなく興味がもともとあまりなくてもなるほどという点も多いいい読み物だと思います.
- 内容
- 大きく分けて欧州流とUS流に分かれる
- 欧州流が世界的に幅広く普及
- US流は比較的文字の標識が多い,でも標識化するのが早いものも多い
- 特に道路標識
- 日本も主に改良の視点で貢献している
- 日本は家紋などの単純明快なマークの作成で高く評価されている
- 大きく分けて欧州流とUS流に分かれる
- 良いマークという基準は次の3つである
- 異文化の壁を越えて分かりやすいこと
- 紛れないこと(誤解がないこと)
- 標識などを作成しやすいこと
- おそらく昔は丸い看板というだけで作るのが面倒くさかった
- 最近でもコンピュータの発達により,曲線の印刷やカッティングなどの技術的限界がゆるくなった
- 意味が分かりにくいが一度覚えさえすれば記述や理解が早いので置き換えているものもあり
- 野球のスコア記号
- 天気図
- 地図のマークの一部やきゅ分かりやすく認識が早いこと
- 雑学
- 駐車禁止,喫煙禁止などは左上から右下への斜め線であり右上から左下ではないが,これは英語の'No'などの西洋の言語の'N'からきている.実は起源としてはふさわしくないかも知れない
- 色も大事
- 各国の緊急ダイヤル
- 国名,救急通報,警察通報
- 日本,119, 110
- US, 991, 911
- UK, 999, 999
- Germany, 112, 110
- Italy, 113, 113
- France, 18(救急消防) and 15(緊急医療), 17
- China, 110, 110
どんなものでも一度できてしまったものの標準を変えることは大事だが大変だと感じました.