連帯責任?金持ちの道楽?

毎日新聞"欽ちゃん球団:解散を残念がる声、相次ぐ", 20060719

茨城ゴールデンゴールズの監督、萩本欽一監督が19日、涙ながらに「やめることにしました」とチーム解散の意向を表明した。クラブチームの先駆けとなった球団だけに、突然の表明に驚き、残念がる声が相次いだ。地元・茨城県の後援者などは存続を求める署名運動を起こすことを決めるなど、波紋が広がっている。

選択肢は3つあったはず.

  1. 所属チームから不祥事が出たことを謝罪しつつ,個人の問題としてチームは影響なく続ける
  2. 所属チームから不祥事が出たことを謝罪し,監督退任,数ヶ月の活動停止,次回全国大会出場辞退などのペナルティを自ら課し,チームを存続させる.
  3. 所属チームから不祥事が出たことを謝罪し,連帯責任としてチームを解散する


欽ちゃんは3.を選びました.今回の不祥事がチーム複数人が同席した場で起こったなら,ありうる選択でしょう.でも個人一人の問題ならば,自分勝手な決断だと思います.この球団の場合,2.を選ぼうとしても欽ちゃんなしでは存続できないと安直に判断したのかも知れません.


社会人(草?)野球で高校野球高野連のような教育的位置付けを強いるのもおかしいし(個人的意見では,全く非のなかったものまで責任を取らされる高校野球は教育的におかしい),大学野球で集団的な犯罪行為でさえも半年間程度の出場停止で終わっている.


JR中央線の電車内で集団で女性にわいせつな行為をしようとしたとして、警視庁は7日、亜細亜大学(東京都武蔵野市)の2年生5人を強制わいせつ未遂の疑いで現行犯逮捕した。5人は同大の硬式野球部員で、全員容疑を否認しているという。

東都大学野球リーグ入れ替え戦中央大学に連勝し一部昇格を果たした亜大。部内の不祥事で春は出場停止。秋のリーグ戦は降格した2部で優勝しての今日、この入れ替え戦でした。


中にはこのチームで野球をするために人生のすべてをかけて勝負している選手もいるはずなのに,ささいな道楽のつもりで本業の人気商売で評判が気になる金持ちの犠牲になったということかも知れません.最近は一時よりは話題性が薄れたので,もともと止めたかったのかも知れない.


以上より予想としては,次の3つ

  1. 不祥事が個人問題ではなくチームの複数人による集団的犯罪だった
  2. 金持ちの道楽が逆宣伝効果を心配し,無責任に止めた
  3. 金持ちがあきて,もともと止めたくて,今回がちょうど良いタイミングになった


止めざるをえなかったにせよ,連帯責任にしろ,金持ちの道楽にしろ,選手にアフターケアをする責任は彼にある.