エコシステム・エゴシステム・日本株式会社


このエントリでは,エコシステム・エゴシステム・日本株式会社の3つの特徴を比較する.



エコシステム(Eco-System/Ecosystem)


もう一般用語ですね.
シリコンバレーなどでベンチャがエコシステムを作っている.
企業が自発的にビジネスの生態系を作っている.
これは"死の谷(Valley of Death)"ではなく,"ダーウィンの海(The Darwinian Sea)"を埋めることをコストをかけずに実行する一つの方法であると思う.

これはベンチャ各社などミクロでは資本主義バリバリなのだが,シリコンバレー株式会社的なマクロではプチ社会主義となる.



エゴシステム(Ego-System)


それと比べて独りよがりにもなりがちなとがった戦略を立てる企業も多い.例えばソニーなどはそうかも知れない.すべて自分が開発する独自性は良くてもコストが高くなることは多い.
これはミクロもマクロも資本主義的な活動が多い.



日本株式会社(Japan Inc.)


またエコシステムは自発的な生態系であり制約が少ないのに対して日本株式会社的な生態系もある.これには護送船団方式で横並びの制約があるが,安定的で変化のない環境では強い.
これはミクロでもマクロでもプチ社会主義なのだと思う.



今まで日本国内は,日本株式会社が中心で,そのアンチ組織としてエゴシステムがあった.しかし,最近はIT産業など特にベンチャを含む中小企業が中心の世界ではすごくうまくフィットしている.これからは個人も含めエコシステムに組み込まれていくのだと思う.


皆さんの解釈ではどんな感じでしょうか?