経験洪水

まず次の一読をお勧めします.

悲しむべきなのはググって答えを出す事ではなく、ググらなくても答えを出すポテンシャルがその子にはあるのに、それを引き出していないことだ、と思う。

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一つ言えるのは、Googleを作る事ができる子というのは、沢登りするべきときに沢登りをしてきた子だけ、だということ。ググる側にまわるより、ググられる側にまわる方がいいのではないか?

不便な環境における成長も大事ですね.ボーイ/ガールスカウトが週末や夏休みに山野に行って経験を重ねるだけでなく,根本的な環境として経験することが大事です.便利で裕福な環境におかれることで,良くスポーツでハングリー精神の欠如についても嘆かれますが,ここではもう一つの欠点である,簡単になることで自分で考えるくせ行動するくせの欠如を危惧なさっています.


環境の違いは,世代間の違いで引き起こされることも大きく梅田望夫さんのいうように新しい世代が新しい環境で考えないといけないことも多いと思います.私の絶対的な教育ポリシーは,自分が通ってきた道を他の人が同じ経験をするなら時間的に少なくとも半分以下で習得させないといけないということです.古い経験を土台として吸収するために同じ時間使わせるのはドッグイヤーの分野ではあほだと思います.

そこにはどこまでをPlatformとしてスキップしていいのか?という課題があります.どの部分を水平に経験し,どの部分を垂直に経験すると良いのかというRatingは大きな課題だと思います.なぜなら経験可能な範囲もドッグイヤーで広がっているからです.実際に費やせる時間が増えたということではなく,選択可能な範囲が広がりました.そう経験洪水が起こっています.


私はまだ結婚をしておらず,子供もいませんので子育ては経験していませんが,今まで以上に親や教育者が

  • 根本的なコミュニケーションを取り
  • 放牧する勇気を持ち
  • 上記のRatingを考える

ことが必要になってきていると思います.教育的にどこまでをMandatoryとして画一的教育をし,どこまでをOptionalとするか?そしてOptionalの領域が拡大する中で,親や教育者がどのようなRatingメソッドを与え/教え,子供がどのように明示的に選ばせるか?が大事になってきました.(PresonalizedにRatingする方法も親が与えるだけでなく子供が習得できるように教えないといけない時代になりました.)その結果,親や教育者は子供が確変で成長する楽しみがとっても大きくなりましたが,方向性が不安定な時代です.


水平に経験する範囲はRailsがたくさんひいてあるのでなるだけたくさん経験し,ここぞと思うところは,垂直に過去の先人よりも速く多く経験する.そしてWeb検索技術と同じようにPersonalized / Customizedした教育論が今後議論され続ける.そんな感想を持ちました.