ドラッガー逝く
既にご存知の方が多いと思いますが,訃報です.
ドラッガー(Peter F. Drucker)が亡くなりました.
- NIKKEI NET,米経営学者ピーター・ドラッカー氏が死去,20051112
- CNNj,「経営学の父」ピーター・ドラッカー氏が死去 95歳,20051112
- PETER F. DRUCKER PASSES AWAY
まず
で引用されている語録を参考にしてコメントします.
- 「労働力はコストではなく資源である」
- これは企画だけでなく作るphaseにおいてもcreativeな産業(個人的に私は第四次産業と呼んでいる)の出現を示し,知識と技能そしてそれを生み出すmotivationを引き出す方法が大切だと説いていると私は認識しています.
- 「事業の目的とは,顧客をつくり出すこと」
- これもcreativeな側面
これらのように産業として良い品を作っていれば済んでいた物不足時代は過ぎ,よりcreativeなものに移らないといけない.そしてそれに挑む会社は形態を変えなければいけない.いまだに人に投資せず,物に投資をする傾向の強い日本のメーカーには耳が痛いはず.
- 「イノベーションの欠如こそ既存の組織が凋落(ちょうらく)する原因であり、マネジメントの欠落こそ新事業が失敗する原因である」
- ドラッカーのこの言葉がクリステンセンの「イノベーションのジレンマ」,「イノベーションへの解」の考えを導いたと思っています.
知日家のドラッガーは,日本へのコメントも多く発せられ参考にしたというより頼りにした日本人も多かったと思います.
また日本の集団の力を好むと同時にcreativeな産業が主流となると説いていた.これらがどのように両立可能かをもっと知りたかったが,ドラッガーはもう口を開かない...
図書館にあるドラッガー本を全て予約してみました.
ご冥福をお祈り致します.
■ ドラッガーの軌跡