梅田望夫さん講演の感想 その1

昨日のエントリ で書いていた通り 梅田望夫さん の講演会を最前列で聴いてきました.今回は"ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)"の延長線上のお話で飛び抜けた衝撃は特になかったのですが,いつも通り正確な情報センサーぶりを発揮なさり,かつ誰にでも分かり易くお話される方だなぁと思いました.Closeな会のため内容のUPは控えめにこれから何度か今回の感想を書いて見ますが,とりあえずはこのエントリでは次の感想を3点.

  1. "ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)"とそれに伴うマスメディアへの露出によって一気に注目を浴びる方になっていた
    • 各会場でだいたい聴衆の数が倍増でメインの拠点でもあふれた人は別室での聴講
  2. いつもよりは 梅田望夫さん からメッセージを投げかけるというよりは, 梅田望夫さん による情報収集や情報交流会的な催し
    • メッセージ性はしっかりありましたが,過去との相対比較です.
    • 梅田望夫さん の役割の変化が影響している?
  3. Q&Aは,なんかお悩み相談会という雰囲気になっているので,もっと違う形にした方がいいですね.
    • JTPA主催のイベントなどに参加したときは,聴衆側の意気込みが高いこともありますが,事前に質問集めたり,進行役がもうちょっとうまくコントロールしていたので,あまり時間を浪費することはなかったと思います
    • 最初の一歩をどうしたらいいんでしょうねぇではなく,とりあえずやって,その後にこれをやったけどこのままでいいですかという尋ね方にしないと、、、
      • みんなフットワークが重いです.簡単にできることならばとりあえずやってみないと
    • 聴衆の多くは頭が良い人たちで状況把握と問題意識は正しいがなんか保守的.みんな自分の立場で考えている気がする
      • これもある意味,"神の視点"のなさなのだと思います
      • 今が制約から見るアジア的な視点ではなく,本来のあるべき論的なヨーロッパの方が好む視点.
        • 私も (Me, "音楽会議(Academed!A)のメモ", 20050127) の"発想のヒント" で書いている現在の環境の制約にとらわれることなく本来やりたいことを考え,その後にプロセスを考える発想
        • こういう意味で中学校数学の代入法的な解法ではなく,小学校算数の答えからの逆算と問題の入力情報からの順算をつなげる解法の発想が大事です.


私は以前のちょっと立場的にきつい思いをして自分の思い通りに仕事内容を変更した(参照:Me, "私とLongtail", 20050513)後に,"CNETの梅田さん" を見たり,休暇をとって梅田さん関連のイベントに参加して話を伺い,これでいいんだと勝手に後押しされていました.仕事内容変更後の不安定な時期に自分の意見に自信を持ってブレずにある程度成功したのも梅田さんのおかげだと思っています.


ありがとうございました.
遠くないうちにシリコンバレーなどに環境を変えるなど次の段階に行きたいと思います.