日本の携帯業界と日本の閉鎖性


最近,進化論におけるオーストラリアやガラパゴスなどに例えて日本のビジネスの閉鎖性を語る人が多いですね.
次のblog entryを読みました.ごもっともです.そのentryにコメントしようと思ったら失敗したのでここに書きます.

外人投資家が日本に来るたびに、驚愕しているのが日本の携帯電話の機能です。そりゃ、携帯電話に音楽再生(DLサービス)、サイフ、テレビがついてたら、びっくりするわ。でも、僕が外国にいって気づくのは、、、日本製の携帯電話ってほとんどないよね、ということ。


日本政府が主導でNTT(DoCoMo)方式を広めるために,日本のキャリアにNTT方式の採用をさせたことが結果的に端末メーカーにまで不利益をもたらせています.後はNTTが海外に出られない時期があったことと標準化などでの政治力がないことが問題でした.閉鎖性があるから進化した部分もあるでしょうが,パイが大きさに限界がありうまみを享受できていません.

僕の予想では、最終的な結論として、SIMロック解除と販売奨励金の廃止は、『2本立て方式』で究極の骨抜きになると思います。


いま日本のキャリアやメーカーが注目しているもしくは恐れているのはSIMロック解除,販売奨励金モデルの終焉,そしてもう一つ iPhone があります.iPhone に関しては製品としての競争力を元にビジネスを変えてきているので,日本にとってより脅威かも知れません.

ただ、個人としては成長が止まるなんてまっぴらですので、アグレッシブに世界を見させてもらって、勝負していきまっせ!


最後に、、、知ってました?毎月の世界の携帯電話加入者数のNet Add(新規加入 − 解約)は約1000万人ですが、そのうち700万人は、インド国内ってこと。毎月700万人の新規加入者がいるインド!こういうダイナミックなのがいいね!


携帯に限らず日本は経済の成熟や人口減少によって相対的にゆるやかな衰退をしていく可能性が高いですね.globalに強くなっていくために政治力や先を見通す思考が必要になってきていると思います.