[book] 知りたいことは「面」に聞け!


評価5/5

知りたいことは「面」に聞け!―分析力と表現力を強化する思考法:面発想

知りたいことは「面」に聞け!―分析力と表現力を強化する思考法:面発想

just one ideaだけど,統計が好きな人は立ち読みでも何でも一読をお勧めします.
良く統計で割合を出すときは母集団が何であるかを意識しなさいといわれます.volume面ではその意識での表現を適えた方法を紹介しています.MSのxlsでもこのようなグラフがかければよいのに.


具体的に何かというと例えば,一人当たりのエネルギー使用量を縦軸にして,横軸に国別表示して,縦に伸びる棒グラフをかいた時に,その棒グラフの横幅を人口比例にすると、今は一人辺りが小さな中国がUS並みに増えるとどれだけインプクトがあるかが視覚化されます.


最近の洞爺湖サミット(先進国首脳会議)でも日本などの先進国はCO2の総量と地球環境を意識した統計を出し総量規制をかけようとし,中国などの新興国は一人当たりの使用量の統計を出し公平性を主張しました.そして結局何も決められなかった.


本書ではその両方の視点が入った図を提示する方法を提案し,そのような思考を説明しています.