知的財産の細分化

ゼロの状態から100歩踏み出す基本特許と100歩の後の101歩目の特許が同じ価値を持つことがある.
共にそれがゴールに向かって回避不可能なルート上にある場合,どちらの特許も排他的な権利を持つことができるからである.そのため仔細な内容でも特許を数多く出すことがcost effectiveであり大事となる.
企業勤めで特許を書いているとそんなことばかり意識してしまう.


そんな状況の中で何でもかんでも細かなことでも思いついたことを簡単に権利化できるしくみが求められているわけですが,それに対して嫌だなぁ問題だなぁと思う点が二つあります.


まず細かいことまで知的財産権でがんじがらめになると,生きにくい世の中になることが一点.
特許の成立不成立判定や特許侵害可否判定には裁判に近いレベルの論争/検証が必要で日常で頻繁に行われてもなぁということです。またPublic Domainに渡されるまで知識/文化/科学技術の発展にも悪影響を与える.


次に良くビジネス上の会議で問題になるもう一点.自分がしゃべった.相手が知った.その時に初めて権利主張ができますね.
なので話した時に相手が初めてその内容を知ったかどうかを検出する手段がないと実現は難しいですね.
既知のものをしゃべられて権利主張されてもね
もし頭の中身をみんなが不正不可能な同期したタイムスタンプ付きでログられていると可能かも知れませんが,それもしても個人的には気持ち悪い.


この方法の一つの解決手段を仔細でない特許にしたいと思っている.もちろん内容をここでは述べない.




特許とは別の話になるが,貢献度に合わせた富の配分関連に関連して課金方法がある.その解の一つがアフィリエイトアドセンスなどである.これらのしくみは将来的に大きな期待と可能性を含んでおり,Google, Amazon, Y!, 楽天,LDなどはビジネスチャンスを狙っている.今のような集中型ではなくP2Pでのやりとりも増えるでしょう.現状では今までFREEだったものの課金に成功したが,ネット普及により崩された過去の巨大ビジネスを取り込むまでには至っていない.