環境格差


という軽く金銭的に困難な人を想定した上のエントリに対して,やっぱり大変は大変でしょという下のエントリ.


まあ難しい問題ですね.例えば東大に行く子女の親の平均年収は一千万を超えている.これは日本の平均年収の倍くらい.(でも平均年収であってメジアンが1000万を超えているわけではない)
望めば充実した教育環境が手に入る人と,自営業の手伝いや子供時代から大黒柱になって頑張らなくてはならない人.強いては先進国と貧しい国,これらの間には大きな格差がある.


奨学金をもらえるくらいの大学入試に通ればいいというのも,それは自分のために使う金がゼロから始められる人への救済措置であって,他の人を支えないといけないというマイナスから始まる人への救済措置にならないことも多い.ただ選択肢が少ないとしても,働きながらの夜学や一旦お金を貯めた後に入学するなどの選択肢があり,時間をかけて進む道を目的を持って選べばほとんどの制約はfixされたわけではないはず.


現在の選択肢が少ないと思えたとき,その制約を可能な限り今,難しければ将来に変更できる方法を考え抜くことは常々続けなければいけない.