大向一輝さんの講演@ソーシャルブックマーク(SBM)研究会

20081206(Sat.)1015-1110


大向一輝さんは古くからSBMに絡んだ研究をしている.他のイヴェントや学会でお見かけするのですが,かなりアイデアを持っている方です.

  • 内容
    • Buzzurlの一年間のニュースコンテンツのブックマーク行動を使い、一年の前半部分をtraining data, 後半部分をtest dataとして,実行した報告.
    • 実際にはユーザ間協調フィルタリングを用いている.その結果は効果はなかった.理由はnewsというコンテンツがフロー情報であるため過去のnewsはあまり参考にならないとのこと.
    • そこで視点を変え、イノヴェータ抽出によりユーザ間の偏りに注目しt得重みを変えることにするとうまくいった。
    • その他にソーシャルブックマークの社会的な意義などに対して考えることを発表
    • ユーザ行動をすべてログる4dkというcommunity bookmarkを紹介
      • 既存のSBMとは違いクローズドな空間である
  • 感想
    • アイテム間協調フィルタリングだと別の結果がでそう
    • イノヴェータ抽出の研究は既に結構あるのではという気がする
    • 完全に中身を知ったわけでないが結果が公正であるか検証したい
      • たぶんF measureによってはじかれているが,単にブックマーク数が多い八方美人イノヴェータからの影響を利益を得ていない
    • 見てる見ていないだけではなく,見ているものの評価強度も取ることは今回はしていない
  • QA
    • Q(内田さん@NTTC): エンタープライズ向けのKMに適用できたり、社内サーバにできる?
      • 前者はYes, 後者は技術的にはYes
    • A(?さん@東工大): コンテンツ推薦に持っていくのではなく,単にイノヴェータ推薦で済ませるのはどう?
      • 推薦後のフィードバックも利用したい